【レビュー】『金持ち父さんの投資ガイド・入門編』

今後続く人生に対し、金銭面でどのようなプランを立てて行動するべきか考えさせられる本でした。

 

まずこの本の内容についてですが、タイトルに『投資ガイド』と銘打たれていますが、株取引や不動産・FX等といった個別の投資商品について説明する本ではありません。もちろん話の流れで不動産や株式の話も出てきますが、本書はいかなる投資においても前提となる「投資家としての考え方」を問う内容となります。

 

特に繰り返し言及されているのが「ファイナンスプランを作る事」です。

近年、将来への漠然とした不安があり、それにより「お金を増やす為に投資をしよう」と考える人が多いと思います。

ですが本書では、そのような漠然とした考え方ではなく、しっかりと専門家に相談をして

  • 自分が最低限安心できるファイナンシャルプラン
  • 快適に暮らす事が出来るファイナンシャルプラン
  • 金持ちになる為のファイナンシャルプラン 

の3つを作ってから、そのプランに従って投資を行うべきだと進言しています。

 

この考え方にはとても大きな感銘を受けました。

何故なら、私の周りにも「一時的に投資で儲けたのに、満足出来ずに続けて結局儲けを失った」という人がいるからです。 投資でお金を増やして安心感を得たいという考えは決して間違っていないとは思います。ただ、やはりその前に「自分にとっての安心・快適は何か」を考え「最低限の安心を得る為にはいくら必要で、いくらを投資に回す事が出来るのか」をしっかり計算した上で行動を起こすべきだと考えます。

 

この他にも時間を投資する事の重要性や、株価ではなくビジネスに投資するという考え方、無から資産を作るという考え方・・・等、この本には投資を始める前に一度は考えるべき事が沢山載っています。

投資に興味があったり実際に投資をしている人には大変おススメの本であり、また投資をする気が無くても人生プランに悩む人にとって様々な「気付き」を与えてくれる本だと思います。