【レビュー】『スタンフォードの自分を変える教室』
本書で説明されている自己コントロール手法は、脳科学・神経科学に基づいたやり方であり、社会実験で実証されている方法である点で非常に説得力が強いと思います。
例えば、やるべき事をやれなかった時に多くの人は自己批判をすると思います。
しかし自己批判は自己コントロールには必ずしも有効ではなく、むしろ意志力がすり減り「もうどうにでもなれ」と更に悪い方向へと転がってしまうというデータもあるそうです。
ではどうすればいいのかというと、失敗した自己を受け入れた上で、冷静に失敗の原因を分析する事です。
「自分はダメな人間だ」という批判で終わらず、しっかり客観的に分析して次に自己コントロールが成功するよう対策を考える事こそ大事です。
他にも
- 「意志力はトレーニングで鍛えられる」
- 「脳が欲求を求めていても、実際身体は必要としていない」
- 「意志力は周囲に感染する」
等、本書では目から鱗の論が並んでいます。
仕事上の自己コントロールからダイエット・禁煙の為の自己コントロールまで、目標達成に向けた意志力強化に取り組みたい方におすすめの本です。