【レビュー】『リーダーのあるべき姿』

戦後の貧しい時代から、バブル期、さらにバブルの崩壊後まで、常に第一線で戦ってきた稲盛和夫の考え方がよくわかる一冊でした。

 

特に講演録の体を取っているため、筆者の言いたいことがストレートに理解できたと思います。 現代社会では優しいリーダー、物分かりのいいリーダーが持て囃されることが多いですが、稲盛和夫をはじめとする戦後のリーダーの力強さこそがこの国を支えてきたのだと理解できました

 

部下に厳しく、それ以上に自分に厳しい筆者の生き方は理想であると同時に大変難しく、それを実行してきた筆者に対して尊敬の念を抱くとともに、いつか自分もそうありたいと強く心に感じました。

 

ただし、先に書いた通り、今の時代は物分かりのいいリーダーが持て囃される時代です。

実際に現在の職場で活かすためには参考にしつつも今の社会にあった形で実行すべきだと考えます。

 

一つ間違えるとパワハラとの批判やブラック企業とのレッテルが貼られる可能性もあるので注意が必要です。

ビジネス書全般に言えることでもあるが、書いている内容をそのまま実践するのではなく、そこに書いてある理念をしっかりと理解して、それを自分なりに活かすことが大事だと感じました。